透明人間の歌詞の意味は?歌詞を考察【東京事変/勝手にレビュー】

【勝手にレビュー】 透明人間 - 東京事変

3曲目の勝手にレビュ―は、東京事変透明人間

東京事変というか、椎名林檎関連に手を出すのはまだ早かったんじゃないかと思いつつも、今回も今回とてリピートにつぐリピートし、好きな解釈でいいじゃない!と意気込み、、、

「透明人間」の歌詞を見て、意味を考えた結果、たどり着いたのは、、、

“これはもしかしたら1本の映画が作れる歌なのかもしれない”

でした。

東京事変の透明人間を聞いてなぜ、そう思ったのか。

東京事変の透明人間をどういった解釈をしたのか。

そんな東京事変の透明人間の歌詞の考察!

勝手にレビュー#3 東京事変の透明人間です!

透明人間とは過去の自分と対峙した時の応援歌

“僕は透明人間さ きっと透けてしまう 同じ人にはわかる

噂が走る通りは 息を吸い込め 止めた儘で渡ってゆける

秘密も愉しいけれど直ぐ野晒になるよ それを笑わないで

好きなひとやものなら有り過ぎる程有るんだ 鮮やかな色々”


東京事変の「透明人間」に出てくる「僕」と「あなた」

まずこの関係性は何なのか??
を考えてみたのだけど僕=自分であなた=子供の頃の自分

過去の自分ではなくて、子供の頃の自分。

走る時に息を止めると早く走れるってのを聞いた事があって、噂なんてのは気にしないで、息止めて思いっきり走れば過ぎ去るよっていうメッセージ。

「秘密も愉しいけど直ぐ野晒しになるよそれを笑わないで」は夢だったり未来への思いそれを、人に知られて何か言われる事あるかもしれないけど、あなただけは笑わないで自分の夢をっていうメッセージ。

「好きなひとやものなら有り過ぎる程有るんだ鮮やかな色々」は好きなものってこの先増えるぞ。

今以上に色々な世界に触れるからな!それはとても綺麗だぞ!色んな色があって!っていうメッセージ。

なのではと。

で、なんで透明人間?きっと透けてしまうって??同じ人にはわかるって???

これって幼少期の自分と対峙してる。

でも自分(僕)が見えるのは幼少期の自分(あなた)

だから透明人間。

同じ人ってのは言葉通り同じ人、同一人物ってこと。

もうそういうの世界!のお話だと捉えました。

ここから先出てくる「僕」は「今の自分」で「あなた」は「幼少期の自分」


“あなたが笑ったり飛んだり大きく驚いたとき

透き通る気持ちでちゃんと応えたいのさ

毎日染まる空の短い季節

真っ直ぐに仰いだら夕闇も恐ろしくないよ”

透き通る気持ちってのは自分は透明人間だから気持ちも透けてるってことで、でもちゃんと応えたいって言ってるのは、幼き頃の自分が感じた事とか、思った事それに未来の自分は応えるよって事かなって。

「笑ったり飛んだり大きく驚いたとき」の感情を大事にする忘れずに大人になるよみたいな。

「夕闇も恐ろしくないよ」


ってのは夕闇=1日の終わり。


時の流れでその時流れが嫌って思う事もあるかもしれないけど、恐れる事はないよ。

歳を重ねるのは悪くないってのを、証明するからって事かなと。

透明人間は、時を知ってる別れの切なさ

“僕は透明人間さ もっと透けていたい 本当はそう願っているだけ

何かを悪く云うのはとても難しい 僕には簡単じゃないことだよ

一つ一つこの手で触れて確かめたいんだ 鮮やかな色々”

「もっと透けていたい」ってのは、恐らく僕にはこの対峙してる世界にいられるリミットみたいなのがあって、この世界にいたいんだよって願ってる。

「何かを悪く云うのはとても難しい」ってのは、あなたがこの先、体験するものに対して言ってて、その中には勿論、嫌な事とかもあるけど、それがあって成長していくから簡単に悪く云えない。

「一つ一つこの手で触れて〜」ってのは、結局透明人間だからその世界のものに触れられないんだよね。

「鮮やかな色々」ってのは1番に出てきた、好きなひとやものの事。


それに触れたいけど触れる事はできない、何故なら透明人間だからね


“あなたが怒ったり泣いたり声すら失ったとき

透き通る気持ちを分けてあげたいのさ

毎日染まる空の短い季節

手を叩いて数えたらもうじきに新しくなるよ”

「怒ったり泣いたり」っていう、ネガティブな事に対して、透き通る気持ち(透明人間の僕)


その気持ちを分けてあげたい。


分けるってのは応援、エール的な事なのか、もしくは大人になる事で得た精神力なのか、そういったものを分けてあげたいのさって言ってる。

「毎日染まる空の短い季節」ってのが毎日染まる=時が流れていってるってのを表してて、「手を叩いて数えたら」ってのは、それぐらいあっという間に時は流れるよって事。

2サビ冒頭の怒ったり泣いたりって事があっても、すぐに新しい1日が始まる新しい気持ちになるよって事かな。

そして「毎日染まる空の短い季節」って事は舞台は冬かな。


陽が落ちるの早いから冬と思ったんだけど、、、

最後のサビを見て考えが変わりました

透明人間との別れは一つの出逢いでもある

“恥ずかしくなったり病んだり咲いたり枯れたりしたら

濁りそうになったんだ

今夜は暮れる空の尊い模様を真っ直ぐに仰いでる

明日も幸せに思えるさ

またあなたに逢えるのを楽しみに待って

さようなら”

東京事変の透明人間の最後のサビ

「恥ずかしくなったり病んだり咲いたり枯れたりしたら濁りそうになったんだ」ってあるけど

これ咲いたり以外は悪いことにとれて人生ってのは良い事と悪い事のバランスそんな感じだよって。

そう感じちゃうよって意味でだから心が濁りそうになったんだって事かなと思ったんだけど

これ「濁りそうになったんだ」であって「濁ってしまったんだ」じゃない
って事は濁りはしなかったって事。

転びそうになったと転んだの違いですな。


それはもしかしたら、あなたに会う事によって防げた事かもしれない。


無邪気な健気なあなたに会った事によって、濁らずにすんだのかもしれない。

「今夜は暮れる空の尊い模様を真っ直ぐに仰いでる」

今までは「毎日染まる~」って歌っていたフレーズが、最後に違うフレーズになってる。

そして「今夜も」でなく「今夜は」って言葉を使ってる事から察するに、この夜ってのは特別と言わずとも、少なくともいつもの夜とは違う。


恐らくあなたとの別れ前夜とかなのかな。

で、ここで前述した「毎日染まる空の短い季節」は冬かと思ったけどそうじゃないかもしれないって思った理由。

それはこの「短い季節」ってのは季節ではなく限られた時間であって、「毎日染まる」ってのはその限られた時間の中の日々の夕暮れ。

今あなたの世界にいて、その毎日の夕暮れ、その世界は滞在できる期間が決まってるから、「短い季節」って表しているんじゃなかろうか。

天才かよ椎名林檎

そして最後「明日も幸せに思えるさ」

あなたに会えた事によって、色々思い出したものだったり新しく手に入れた気持ちがあって、きっと純粋だったりそういう部分が大きいのかなと思うけど、そういった物に触れたから、明日も幸せに思える。

「またあなたに逢えるのを楽しみに待って さようなら」

このあなたと対峙する世界ってのにまた行けるのかわからないけど、逢える日が来るのを楽しみに待って僕は生きるよ。

最後が「またね」じゃなくて「さようなら」って言葉を使ってて、もうあなたに会うことはないってのを僕は知ってるんだろうな。

それでも楽しみの待ってるんだよ。

何故ならそれほど大きな出逢いだったからなんて、そんな僕とあなたのお話。

ちなみにこの「透明人間」が収録されているアルバムのタイトルは、、、

「大人(アダルト)」

つまりそういう事。


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