【映画】空白という映画について

空白

ちょっと前になりますが、「空白」という映画が公開されました。

監督は”ヒメアノ~ル”や以前このサイトでも紹介した”BLUE/ブルー”の「吉田恵輔」さん

そして主演は7年振りの映画主演作となる「古田新太」さん。

その他、我らが”キング”「松坂桃李」さんや、「寺島しのぶ」さんなど豪華な面々が名を連ねます。

この「空白」という映画、予告を見たときから気になっていて公開日ではないですが、公開してすぐに見に行きました。

公開されたのが2021年9月23日なので、約3ヵ月前ですね。

今さら感があるのですが、今回はその「空白」について少しばかり書いていきたいと思います。
※ネタバレを含んでいます!!

映画「空白」とは


まず今回感想を綴っていく「空白」という映画がどんな映画なのか。

ある日突然、まだ中学生の少女が死んでしまった。
スーパーで万引きしようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれたというのだ。
娘のことなど無関心だった少女の父親は、せめて彼女の無実を証明しようと、店長を激しく追及するうちに、その姿も言動も恐るべきモンスターと化し、関係する人々全員を追い詰めていく。

空白オフィシャルサイトより https://kuhaku-movie.com/#intro


今回主演の「古田新太」さんが演じるのは交通事故死する女子中学生の父親です。

上記のあらすじで”恐るべきモンスターと化し”と書かれていますが、まじで怖い。

正に適役だと思います。

そして、「松坂桃李」さんが演じるのが「少女の万引きを見つけ追いかけた」スーパーの店長です。

この松坂桃李さん演じるスーパーの店長をはじめ色々な人が古田新太さん演じる「モンスター父」に追い詰められていくという、感じです。

松坂桃李さんは今回の役もそうですが、どこか「心が欠けている」ような役ってのがとても合うと個人的には思います。

“冷めている”とはまた別の感じ。

映画「空白」について 其の壱


自分は上記のような「あらすじ」のようなものを読んだりする事はなく、予告編を見て「見たい!」となって鑑賞しました。

なので、上記のあらすじに書いてある「娘のことなど無関心だった少女の父親」っていうのは映画を見て知りました。

冒頭から娘に対して「そこに愛はあるのか??」っていう感じの態度ガンガンだったので「ん?」ってな感じになったのですが、オフィシャルサイトのあらすじに書いてあったとは。

それはさておき、あらすじにもあるように娘を亡くした父親が娘の無実を証明するために事故死のきっかけとなったスーパーの店長を激しく追及するんですね。

その様が正に狂気。

元々娘に無関心だった事を考えると余計にそう感じます。

でもその狂気感ってのが「きっとこういった狂気はこの世の中のどこかにある」感があって。

それが余計恐怖を増長させるんですが。

実際、自分がそういった人に出会った事があるわけではないのですが、なんかリアルな感じがそこにはあります。

だから「見ちゃう」

これがあまりにもトンデモな感じだったらどこか冷めちゃうのかなぁって。

で、追及されるメインは「松坂桃李」さん演じるスーパーの店長なんですが、ダメージを受けるのは店長自身だけではないんです。

スーパーそのものもそうですし、少女を轢いてしまった運転手もそう。

運転手の方に関しては直接、父親に何かをされるわけではないのですが。

ちなみにこの交通事故で少女は”2回”車に轢かれています。

1回目は乗用車に轢かれ、2回目はトラックに轢かれてしまいます。

映像を見た限りですが、もしかしたら1回目だけであれば重症は負っても死には至らなかったのかもしれないです。

まぁ1回目が無ければ2回目もなかったとも言えるのですが。

映画「空白」について 其の弐


スーパーの店長(松坂桃李さん)を執拗に追及する父親(古田新太さん)

「娘に何か変な事したんだろ!」とか「娘が万引きなんてするはずないんだよ!」とか。

そして映画の中で何度か出てくる台詞「本当のことが知りたいんだよ」
※そんなに出てきてなかったらすみません。

最初に書いた台詞よりもこれが本心に一番近いものなのかなと思います。

“娘に無関心だった父親”ってのを考えると。

「こうだから」「こうなはずだ」と決めつけるような発言が多いんですが、それよりも「本当のことが知りたいんだよ」ってのが本心に一番近いのかなって。

でもそれを認めたくなくて、いやそんな自分を認めたくなくて決めつけた発言などを繰り返すのかなと。

ただ、それを認めるというか、受け止めるというか、父親が変わったかのようなタイミングがあります。

それは、「1回目に少女を轢いてしまった運転手の葬儀」のシーン。

そう、1回目に少女を轢いてしまった運転手の方、亡くなってしまうんですね、自ら命を絶ってしまいます。

「〇〇じゃなかったら」「〇〇がなければ」なんて”たられば”を言ったら話が進まないのですが、先述したように「もし少女が轢かれたのが1回ですんでいれば」「その後にトラックに轢かれてなければ」このような結末にはなってなかったかもしれないですね。

劇中でこの運転手の方は何度か父親(古田新太さん)のもとを訪れます。母親と一緒に。

しかし父親(古田新太さん)にそっけなく追い返されてしまいます。

その時のビクビク感。

自責の念にかられているというか、とんでもない事をしてしまったというか、その感じがすごく伝わってきます。

ちなみに2回目に少女を轢いたトラックの運転手はその後そういった形で登場しません。
※登場してるの見逃してたらすみません。

話を戻して1回目に少女を轢いてしまった運転手の方の葬儀のとあるシーン。

葬儀に姿を現した父親(古田新太さん)、それに気づいた自殺してしまった運転手の母親

運転手の母親は父親(古田新太さん)の元に歩み寄ります。

その時に父親が発する言葉「謝ったりしないぞ」

きっと「娘が自殺したのはあなたのせいだ!」と詰め寄ってくると思ったんでしょうね、自分がそうしたように。

でも運転手の母親のとった行動は「申し訳ありませんでした」と言って頭を下げるでした。

そしてその後に自殺してしまった自分の子供について話はじめます。

「明るくて元気な子だった」といった感じで。

子供の事を知っているからこそ、しっかり見てきたからこそ言える言葉だったと思います。

その言葉を聞いて父親(古田新太さん)は何を思ったのでしょうか、何を感じたのでしょうか。

個人的な見解ではありますが、「娘の事を何も知らない自分」だったんじゃないかなって。

そして父親(古田新太さん)の行動に変化が見えはじめます。

映画「空白」について 其の参


それまで、「娘が万引きなんてするはずがない」とか通っていた学校に行き「誰かに指示されてやらされたはずだ」とか、そういった言動をとり、「本当の事が知りたいんだ、本当の事を教えてくれ」とスーパーの店長(松坂桃李さん)に詰め寄っていた父親(古田新太さん)ですが、人に聞くのではなく自分から娘の事を知ろうとします。

娘が部活でやっていた絵(油絵だったかな)を書いてみたり、娘の部屋にあった漫画を読んでみたりと。

「無関心だった娘」の事を知ろうとするんですね。

自分の中にラストシーンにかけての流れの中で、なぜこの映画のタイトルが「空白」なのか。

「空白」というタイトルに込められたもの、「空白」とは一体なんの事なのかってのの1つの説が浮かびあがりました。

最初は「娘を交通事故で亡くした虚無感」的なものかなと思っていました。

少なからずそれもあると思うのですが、多分それがメインじゃない。

「空白」って娘を交通事故で亡くしてからの日々じゃなくて、娘が生まれてからそれまでの事を指しているんじゃないかなって。

一緒に住んではいたけど、それだけ。

むしろ一緒に住んでいたのに娘の事を何も知らない。

そういった意味での「空白」なんじゃないかと。

運転手の方の葬儀でその母親が子供の事を涙を流しながら語る姿を見て行動が変わったのは「娘の事を何も知らないから」じゃないかなって。

だから、娘の事を知ろうと絵を書いてみたり、漫画を読んでみたりしたんじゃないかなって。

そんな中、娘の部屋で「とあるもの」を見つけます。

それが「本当に娘の事を何もわかってなかった、知らなかった、向き合ってなかった」と決定付けるものな気がします。

むしろその事に気づいていたからこその「モンスター化」だったのかもしれないですが。

今回書いているのは、(個人的に)大筋と思える部分のみです。

その他のシーン、それこそ店長側の話ってのもあります。

店長側は店長側でまた違う「空白」的なものを抱えている感があります。

空白とはで、「どこか心が欠けている」ような役が似合うと書きましたが、その「欠けてる」感じとか。

そういうもの含めての「空白」だと思うのですが、共通しているのは「少女が交通事故で亡くなった後じゃなくて、その前からの事を指している」かなと。

「なにそれなんかめっちゃ暗い気持ちになりそうな映画じゃん」って思いましたか?

実際、自分も「うわぁ、、、空白ってそういう事か。。。」ってちょっとズーンってなりました。

でもね、最後すべてがひっくり返る訳じゃないけど、それがあるとないでは大きく違う。っていう出来事が起こるんです。

父親(古田新太さん)と店長(松坂桃李さん)両方に。

自分は両シーンとも好きなのですが、やっぱり父親(古田新太さん)側のシーンがとても好きでした。

本当に映画のラストのラストに訪れるんですが、空白だと思われた時間の中に直接的にではないけど、「繋がり」を感じるシーン。

その表現方法というか、描き方というか、それがよかった。

「同じ空を見てた」的なね。

良いラストシーンなんですよ、本当。

その終わり方でよかったと思えるシーンなんですよ。

そして、そのシーンを見て頭に浮かんだ「空白」ってこういう意味か?という説がより強いものになりました。

先日引退した平成の怪物、松坂大輔投手の言葉を借りるとしたら「自信が確信に変わった」ってやつです。

【映画】空白という映画についてのまとめ


と、いうわけで映画「空白」について綴ってみました。

映画館でもう1回見ておけばよかったな、と思う作品です。

今も探せば公開している劇場はあるとは思うのですが、中々タイミングがね。。。

自分が感じた「空白」

「あぁそういう意味の空白か。。。」と思った後のラストシーン。

良い映画でした。

なんかタイトルの意味を考える映画って良いなと。

2021年に見た作品だと、「すばらしき世界」もそうでした。

「すばらしき世界とは、、、」と見終わった後に考えました。

ちなみに「すばらしき世界」は今年映画館で見た映画の中で個人的にNo.1です。

「じゃあまずそっちの感想書けよ!」って話ですが、、、

「すばらしき世界」は「空白」以上に見てから時間が経過しているので、もう1回見てから書きたいと思います!

もし、機会があったら映画「空白」見てみてください!

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