久しぶりの勝手にレビュー。
久しぶりとあれば今一番聴いている曲がいいかなと思い、今回は“ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)”の【エンパシー】をチョイスしました。
この曲は”僕のヒーローアカデミア”の映画第三弾「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション」の主題歌になってます。
映画館で予告を見た時に初めてこの曲を聴いたのですが、その時からもう大好きです。
とにかくカッコよかった。
アジカンらしい切なさとカッコよさと強さを兼ね揃えた1曲だと思います。
そんな”エンパシー”の歌詞を見ながら勝手にレビューしてみたいと思います。
エンパシー – エンパシーとは
何もない街の静けさ
何もない手の頼りなさ
それでも ただ身体ひとつ
ふたつ目には まだ夢の残骸よ
音のしない部屋の気まずさ
君のいない日々の味気なさ
それでも また
身体ひとつで立つ
目の前に広がる現在を
まず、そもそも“エンパシー”とは何なのか。
“シンパシー”って言葉は聞いた事がある方も多いかと思いますが、シンパシーという言葉はどうでしょうか??シンパシーに比べると少ないのではないかと思います。
まず、シンパシーってのは共感だったり同情など相手の感情の理解。
一方エンパシーは、共感や同情など相手の感情を理解する能力。
といった感じでしょうか。
エンパシーは体感・想像できるといった感じでしょうか。
そこには同情といった感じのものはなく、相手の立場になって理解する感じだと思います。
シンパシーではなく、エンパシーというタイトルがつけられたこの曲。
曲の始まりは静かに。とても静かに上記の歌詞から始まります。
ここで気になったのが”夢の残骸”というワード。
残骸という事は無残にも散った的な事だと思うんですね。
そのあとにくる「音のしない部屋の気まずさ」「君のいない日々の味気無さ」というのが夢の残骸ってのにもつながってるのかなと。
「それでもまた身体ひとつで立つ」んですね。
何に?
目の前に広がる現在に。
つまり、残骸となった夢のかけらはまだ残っているのかなって。
エンパシー – すべてがエンパシーにつながる
ときに激しい雨に打たれても
夜にひとり抱えた言葉でも
きっと憐みも悲しみも
煎じ詰めればエンパシーで
僕らの魂の在処かも
ほら
さっきほどエンパシーとは「相手の感情を理解する能力」と書きました。
良い事だけじゃなくて、憐みや悲しみがあったからこそ、それがエンパシーにつながる。といった感じなのかなと。
良い感情だけじゃなく、様々な感情がそこにつながっていくと。
正に、無駄な経験などない。ってやつかなと。
そこには残骸となった夢も含まれるのかなって。
エンパシー – 次のステージへエール
もう目が覚めた
ドアを蹴飛ばして
朝焼けの空を駆け抜けた
今 君の吐息が弾む音
夜明けの街路が霞を纏うこと
ヨレたフォームで日々を進み
アスファルトの海を乗り越えた
その果てに自由が見えるでしょう
向こうでは世界が叫んでいるぜ
いつでも
サビの歌詞ですが、ポジティブですね。
そしてここで”君”がでてきますが、最初自分の心境を綴っているのかと思いましたが、これは“君”に向けたエールなのかなと。
夢の残骸は”君”ので。
その”君”に向けて唄っているのかなと。
エンパシー – すべてがエンパシーにつながる2
生まれた場所に基づく風景を
虹彩や皮膚に紐づけた運命を
打ち消して
ただ認め合うような将来を夢見て
夢見て
ときに厳しい風に吹かれても
君がひとりこぼした涙でも
きっと憐みも悲しみも
煎じ詰めればエンパシーで
僕らの魂の在処かも
ほら
生まれ育った場所が違くても、目の色が違くても、そんなものは関係なくて、エンパシーには。
感情に関してはそんなものは関係ない。
同じ人間だから
だから、わかるんだよ。って事かなって。
エンパシー – 君の名前を
もう目が覚めた
ドアを蹴飛ばして
朝焼けの空を駆け抜けた
今 君の吐息が弾む音
夜明けの街路が霞を纏うこと
ヨレたフォームで日々を進み
アスファルトの海を乗り越えた
その果てに自由が見えるでしょう
向こうでは世界が叫んでいるぜ
いつでも
君の名前を
先ほどのサビの歌詞と一緒です。最後を除いては。
最初の歌詞にはなかった「君の名前を」というフレーズ。
なぜ、君の名前を世界が叫んでいるのか。
それは、求めてるからでは。と。
世界が君を。
冒頭に書きましたが、この曲は「僕のヒーローアカデミア」の映画の主題歌です。
僕のヒーローアカデミアはタイトルからしてヒーローのお話なわけです。
なので、そこともつながる歌詞なのかなって。
世界が叫んでる君の名を。それはヒーローの名を呼んでいるって事を表していたりするのかなと。
そして、僕のヒーローアカデミアのヒーローっていうのは、「守る」っていうのが一つのキーワードだと思います。
守るために敵と戦う。
実際、とある名シーンでこんな名セリフがでてきます。
ああ…! 多いよ…!
byオールマイト
ヒーローは…守るものが多いんだよオール・フォー・ワン!!
だから負けないんだよ
その”守る”ためにエンパシーってのは必要な能力なんじゃないかなって。
人の痛みがわかるから、人を守る事ができるんじゃないかと。
良い事だけじゃなくて、良くない事も色々と経験していけばいくほど守れるヒーローになるんじゃないかと。
そして、この歌は”君”へのエールなのかもと書いたのですが、僕のヒーローアカデミアを照らし合わせると、、、元ヒーローから現ヒーローへのエールなのかもなと。
向こうでは世界が叫んでいる。
向こうでは世界が叫んでいる。
向こう。
元ヒーローがいない世界。
そこでは叫んでいるんです君の名前を。
原作読んでたり、アニメを見ている人であれば「あぁそういうこと?」ってなるかもしれないですが、そうでない人からすると「ん?」って感じだと思いますが。。。
まぁつまり、アジカンで良かったよ、主題歌が。
ってお話です。