以前よく聴いていた曲を久しぶりに聴いたらやっぱり良いな!ってなり久しぶりにリピート!って事ありますよね。
今回は2018年2月21日に発売された東京スカパラダイスオーケストラのシングル「ちえのわ feat.峯田和伸」について書いていきたいと思います。
「ちえのわ」を聴いて、そして「ちえのわ」の歌詞を見て感じた事を。
ちなみに計測した訳ではないですが、この「ちえのわ feat.峯田和伸」は恐らく、2018年に発売(発表)された曲の中で1番聴いている曲なのでは、と。
なぜ、そこまで「ちえのわ」という曲に惹かれたのか。
そこんところを綴っていきたいと思います。
ちえのわ -知恵の輪が差すもの-
まず、この「ちえのわ」の出だしなんですが、軽快でカッコイイ、スカパラらしいイントロで始まります。
そこに入ってくるのが、feat.で迎え入れられた「峯田和伸」のシャウト。
これが、めちゃめちゃカッコイイし、「あっこの曲の方向性ってのはそういう感じなんですね」ってのをわかりやすくしてくれてます。
そして、「あっこの曲のゲストボーカル、絶対これ好きなやつ」と。
「ちえのわ」の歌詞はこんな感じで始まります。
東京はずっと 工事中だね
迷惑お掛けしますとか
謝ってばかり俺たちいつも 退屈してた
よく行く店の隅っこに
知恵の輪があったね
ここでタイトルにもなっている「ちえのわ(知恵の輪)」がでてきますね。
「知恵の輪があったね」という言葉から、その事を知る人に向けて言っています。
「いつも一緒に退屈をしていた人」で、その人と「よく行く店」があり、そこには「知恵の輪」があったって事ですよね。
この時点でこの「知恵の輪」が持つ意味合いというか、そういうのってまだわからない感じかなーと思います。
そこから「ちえのわ」はこのような歌詞に繋がっていきます。
頭のいい友だちには
別れろってすぐ言われる
離れた方が楽だって
分かってはいるんだ
さっきの歌詞からの流れを考えると”言葉を放っていた相手”は、彼女なのかなと考えられますね。
「頭のいい友だち」に「別れろ」ってすぐ言われるってところから。
「離れた方が楽だって 分かってはいるんだ」と。
自分でも理解しているんですね。
今の彼女と別れた方が楽だって事が。
その理由が「単純に合わない」なのか「めんどくさい」のか、はたまた違う何かか。
とにかく、本人も分かってはいる、別れた方が楽だと。
でも、その選択をしない訳ですよね。
「分かってはいるんだ」って事は分かってはいるけど、その選択をしないって事になると思います。
ここまでがサビ前、メロって言われる部分になるんですかね。
曲調としては軽快でカッコイイ、イントロから少し落ち着いた感じになります。
峯田和伸の声と歌い方がとてもマッチしているんですね。
イントロのシャウトで純粋なるカッコよさを見せたかと思いきや、落ち着いた感じのカッコよさを見せてくれます。
ここからサビです。
壊したいくらい いらついて
投げ出したいときもあるよ
ふたり繋がれた知恵の輪
ばらばらにしたくない
知恵の輪ってのは本来バラバラにするものですよね。
しかも時間をかけて。
なぜ時間をかけてなのかというと、複雑というか、すんなりバラバラにならないように繋がっているからですよね。
で、サビの冒頭ですよ。
「壊したいくらい いらついて 投げ出したいときもあるよ」
これって、知恵の輪を解いてる時のようじゃないですか?
すんなりいかない。すんなりいかないんですよ、知恵の輪と一緒で。
壊したいくらい いらついたりしちゃうんですよ、知恵の輪と一緒で。
投げ出したくなるときもあるんですよ、知恵の輪と一緒で。
「そこまで真剣に知恵の輪をやらないよ!」って言われたら終わりですが。
そんな思いを持ちつつも、最後には「ばらばらにしたくない」
これは、さっきでてきた「別れろって言われる、分かってはいるけど…」に繋がる部分のように思います。
その言葉の先にある気持ちが「ばらばらにしたくない」なのかなと。
なぜなら、そこで終わりだからですよね。知恵の輪って解いたら、輪と輪が外れたら終わりじゃないですか。
そう考えると切ないですね。ばらばらにしたら終わる遊びって。
このサビから峯田和伸のトーンがまた変わります。
イントロで見せてくれた純粋にカッコイイ感じになります。
ちえのわ -得たものは虚しさ-
サビ終わりから、峯田和伸のシャウトに近いようなパートに入ります。
YEAH
指切りしたままTEAH
YEAH×6
そこからまた少し落ち着いたトーンになり
自分にとっての宝物も
がらくたみたいな部屋の中
知恵の輪外して
虚しくてまた元に戻した
「自分にとっての宝物」が何を指しているのか、正直わかりません。
しかしながらその後に続く、「がらくたみたいな部屋の中」っていうワードから想像するに、もしかしたら「頭のいい友だちに別れろ」って言われている相手の事を指しているのかな。なんて思います。
「頭のいい友だち」からしたら、そう思う相手でも自分にとっては大切なもの、つまり宝物で、「がらくたみたいな部屋の中」っていうのは、他の人から見たら「別れた方がいい」って思うような人に映ってる事を指しているのかなぁと。
その後に、「知恵の輪外して」と一回外したものの、「虚しくてまた元に戻した」と続くわけですが、知恵の輪が外れた時(終わった時)に虚しさを感じた訳ですよね、そしてそれを元に戻したって事は、先ほど出てきたような感情の場所へ戻ったという事になるのかなと思います。敢えて、自分から。
ちえのわ -それがすべてかな-
ここから、「ちえのわ」は最後のパートへ。
壊したいくらい いらついて
投げ出したいときもあるよ
家族みたいに面倒でも
ばらばらにしたくない
くっついたままで いちゃついて
バカでいたい バカでいたい もっとバカをしたい
めんどくさいのが愛だろっ?
離れたくないんだ
冒頭に2018年に発売(発表)された曲の中で、この「ちえのわ」という曲が一番聴いていた曲だと思うと書きましたが、2月に発売されたってのもあるかもしれませんが、何より、最後の歌詞のワンフレーズにやられました。
ここまで、タイトルにもなっている「ちえのわ(知恵の輪)」についてちょこちょこ触れながら書いてきた訳ですが、最後のサビのワンフレーズで、「そういう事か」と。
「頭のいい友だちには別れろってすぐ言われる」んですよ。
「離れた方が楽だって 分かってはいる」んですよ。
「壊したいくらい いらついて 投げ出した時も」あるんですよ。
でも「ばらばらにしたくない」し、「知恵の輪外して虚しくて また元に戻した」んですよ。
はたから見たら、「え?なにそれ、めんどくさっ」て事をしてる訳ですよ。
でもね、
「めんどくさいのが愛だろっ」って出てくる訳ですよ。
初めて聴く時ってのは、大体歌詞とか見ずに聞くんですね。
そしたら最後に「めんどくさいのが愛だろっ?離れたくないんだ」って。
「うっっっっわ!カッコイイ!!!」ってなりますわ、そりゃ。
すべてが上手くいくに越したことはないと思います。
けどね、やっぱりそうじゃなかったりする。
この「ちえのわ」の中では、それを「めんどくさい」という言葉で表していますが、「めんどくさい」という言葉じゃないにしろ色々と思う事ってのは出てくるじゃなですか、人と人が一緒にいたら。
でも、 そういうの全部含めて、全部ひっくるめて、むしろそういったものが「愛だろっ?」と。
「家族みたいに面倒でも ばらばらにしたくない」
ちえのわっていうのは、本来ばらばらにするのがゴールのものって少し前にも書きました。
ばらばらにしたら終わり。
でも、人間関係でいうと逆でばらばらにしたくないわけですよね。
「離れたくないんだ」と。
なぜか?そこに「愛」があるからでしょう。
ちえのわ feat.峯田和伸のまとめ
今回は東京スカパラダイスオーケストラさんの「ちえのわ feat.峯田和伸」について書いてみました。
先日久しぶりに聴いて「やっぱり良い曲だな」と、「かっこいいな」と。
最後にでてくる、一押しのワンフレーズ。
そこにいくまでの過程があってこそですし、本来、「ばらばらにするもの」である「ちえのわ」をタイトルにし、この歌詞の内容ってのが「プロってすごいなぁ」と。
そしてなんと言ってもゲストボーカルである「峯田和伸」
このマッチ具合、たまらないです。
そんな、東京スカパラダイスオーケストラさんの「ちえのわ feat.峯田和伸」の勝手にレビューでした。